府中市議会 2017-12-15
平成29年第4回定例会(12月15日)
従業員の雇用の問題は、結論を言えば、
社会福祉協議会が責任を持って対処していると聞いているという答弁でございました。新しい
指定管理者に引き継がれてはいないということでございます。
市は、
指定管理者の公募に関し、雇用の継続には留意してくれとの要望はしたというふうに答えられましたが、よく聞いてみると、雇用については、本来、市が関与するものではない。あるいは、
原則継続雇用だが、条件が整われなければその限りではないというただし書きをつけているということなど、実質的には、
継続雇用に努力しているというふうには考えられないという経過であったということです。
また、社協の
指定管理期間の短縮については、短縮に伴う協議が整っているのかと聞いたところ、現在、協議中であるということでございました。現在協議中のものを2カ月短縮するという議案として出すということに対して、再質問すると、事務方では決着がついているんだというような答弁がございました。
また、
選定委員会の委員について尋ねたところ、最初は、委員名は公表できないというような答弁でもございました。
私は、こうした答弁を聞いていると、その背景に議会軽視の考えがあるのではないかというようなことを感じざるを得ません。公表できるものまで公表しない、答弁しないという姿勢については改めてもらわなくてはいけないのではないかということです。
最後に、
指定管理料の金額に関しては答えられないということでもありました。
総合的な判断だということですが、
指定管理の金額を明らかにした上で、その中で、例えば金額が他の業者より少し高いけれども、他の
管理方法にすぐれているので、総合的な判断だったというような答弁は当然できるというように思います。判断する上で、金額の違いが総合的な範囲内にあるかどうかというのは、やはりその金額を聞いてみないとわからないということでございまして、これも何か
市議会議員はそういうことを考える必要はないんだというふうに、私には聞こえたということでございます。
こうした質疑に対して、満足な答弁がないものについて判断せよと言われても困るということでございまして、賛成することはできない。よって、当議案には反対をいたします。
〔18番議員 水田豊君 降壇〕
○議長(
丸山茂美君) 続いて、
大本千香子君、賛成者。
〔14番議員
大本千香子君 登壇〕
○14番議員(
大本千香子君) 議案第80号について、賛成の立場で討論させていただきます。
今案件は、府中市
こどもの国「POM」の
指定管理者について、一つは、現在の
社会福祉協議会との平成30年3月末までの
指定管理期間を、現在の建物の解体が始まることに伴い、平成30年1月までに変更されること、また、新たな
指定管理者、平成30年4月以降の
指定管理者を
シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社に指定するという内容のものでございます。
現在の
指定管理期間の短縮については、建物の
運営そのものがなくなる2カ月間についての短縮であり、その2カ月間については、
引き継ぎ等に伴う別の
委託契約を検討しているという説明がございました。
また、新しい
指定業者の選定については、
選定委員会において
最高得点をとられた――100点満点中77点を獲得された業者に決定された。その内容については、先日の
厚生委員会で示された府中市
こどもの国指定管理業務審査表及び
指定管理者内定者の
提案内容、この内容について、
業務実績であるとか
経営状況、
提案金額、
提案内容等、各
審査項目で提案をされたものについて審査され、大枠で言えば大差がなかったという説明がございました。現在のPOMの機能を維持しながら、さらにこれからの子育てや地域連携も含めた新しい
取り組みで、
シダックス社さんの提案に新しいものがあったというお話でございます。
指定業者の決定については、手続上、特段の問題はないと考えております。
今後の府中市の
子育て支援の大きな柱となる新施設の運営が現在以上に充実される内容であろうと考えております。しかしながら、今回、委員会で否決された背景には、現在の府中市
こどもの国「POM」及び
あさひ児童館を含めた利用について、人口4万人程度の市で
年間利用者が12万人、あるいは
あさひ児童館では2万人という多くの方が利用される施設というのは、現在の職員の方々が積み上げられた成果であり、現在の職員の方が新しい施設に誰も残らない結果になってしまったことに対する不安感が大きいのではないかと思います。他の市町の児童館と比べても、これだけの利用者がいる児童館は非常に少ないと思われます。これまでの児童館の職員の方々の努力と利用者との深いつながりに心より感謝申し上げたいと思います。この人材が府中市に残り、さらに
子育て支援にお力をいただけるよう念ずるものであり、また、市としてもこの点を十分留意していただきたいところでございます。
市内の公的な施設に多くの
指定管理制度が導入されておりますが、全ての施設でこの制度が有用であるかどうかは、今後のさらなる議論が必要になるかと思います。
府中市
こどもの国「POM」の
子育て支援機能が今後さらに充実し、子育てしやすい府中市として選ばれる市になるために、今議案に賛成いたします。
〔14番議員
大本千香子君 降壇〕
○議長(
丸山茂美君) 続いて、
楢﨑征途君、反対者。
〔7番議員
楢﨑征途君 登壇〕
○7番議員(
楢﨑征途君) 私は、議案第80号について
反対討論をさせていただきます。
厚生委員会の審議については、先ほど
水田議員のほうから詳しい説明がありました。私はちょっと省かせていただきます。
こどもの国は、長年にわたり、府中市
社会福祉協議会が
指定管理者として信頼を得ております。新しい
指定管理者の本社は東京都で、
通称シダックスと言われ、沖縄県を除き、全国に50社
余り営業所があり、そのほか各分野での別会社も多くあり、県内では広島市中区に営業所があります。
その中で、管理者が変わると、現在働いている職員の生活、待遇はどうなるかについてには、市のほうからの説明では、管理者が決めることであるからということで、タッチはしないということでありました。そして、経験のある職員が退職となり、新しい職員では、安全の面から、現在、利用されている子供や保護者からの不安の声が出るのではないかと思われます。また、市内の業者に仕事をということで、そして、それを守るという意味では、市内の業者を
指定管理者に選んだほうが府中市にとっては得策ではないかと思われます。何よりも現在働いている職員の生活を守り、子供たちの安全面からも、顔見知りで経験のある職員の方が安心できるのではないかと思われますので、よって、これに反対といたします。
〔7番議員
楢﨑征途君 降壇〕
○議長(
丸山茂美君) 続いて、田邉稔君、賛成者。
〔9番議員 田邉稔君 登壇〕
○9番議員(田邉稔君) 府中市
こどもの国、
指定管理者の
指定期間の変更及び
指定管理者の指定についての議案第80号について、賛成の立場で討論いたします。
議案第80号については、先ほどから言われていますように、
指定管理者の
指定期間の変更と新たな
指定管理者の
指定管理について、二つの内容が説明されていました。
1点目について、府中市
こどもの国「POM」の解体の日程が決定し、閉館日が決まったことによる
期間変更でありますけれども、市として、
期間短縮分の2カ月分の人件費については、
社会福祉協議会と協議で合意しているということで、この点については解決済みだというふうに考えています。
また、2点目とも関連しますけども、職員の
雇用継続につきましては、府中市としては、新たな
指定業者に対する現職員の
継続雇用に対するお願いと場の設定をしているわけでして、それ以上に関しましては、府中市が直接雇用者でない限り、
労働契約法上、関与できず、その点では努力されているというふうに判断いたします。
問題は、2点目の新たな
指定管理者の選定が
シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社に決まった理由についてですけれども、今回の
シダックスに選定される過程で、選定が公平かつ公正であったかどうかということが問題でありますけれども、府中市の
ホームページ等に掲載された選定結果を見る限り、府中市の公募基準にのっとり、厳正に審査されているというふうに考えます。また、選定された
シダックスについて独自に調査したところ、竹原市や安芸太田町など、
公共施設に対して
指定管理の豊富な実績がありまして、
申請書類等において瑕疵があったということは認められないというふうに考えられます。
また、議案の否決の影響についてですけれども、先ほどの
大本議員もありましたけれども、府中市は子育てしやすい、住みよいまちを標榜しておりまして、今回の問題で、POMの開園を引き延ばすということになりますと、良好な
子育て環境の流れをとめるということになります。さらに、また
シダックスを
指定管理者に選定しながら留保するということになりますと、府中市自体が民間団体に不信を抱かせるということになり、
指定管理者制度そのものが機能不全に陥るということになるということで、
指定管理者制度自体は14年前に民間のノウハウや活力を導入することで、行政をスリム化することを主眼としているわけで、この民間活用による業務効率化については、第4次府中市行政改革大綱にもうたっているとおりです。
今回の議案の否決によって、
指定管理者制度に貫かれている民間活力の原則はゆがめてはならないというふうに考えます。ただ、附帯事項として、先ほどからありましたけれども、厚生常任委員会でこの議案が否決された経緯を見ると、選定された業者に問題があるのではなくて、市の執行部側の情報開示の認識不足と部門間のコミュニケーション不足に問題があるというふうに考えます。
委員会での質問に対して、高得点を出した業者を選定したとかしか答えられないわけで、理事者側の丁寧な説明がなされていませんでした。情報開示の制約は確かにありますけれども、どういった点で
シダックスがすぐれて高得点を取ったか、また、最初の段階で選定する審査メンバーの構成が誰なのかということに対して明らかにされなかったということから、委員会としても承諾する判断材料に欠けているということだったというふうに考えます。
また、今回の審査委員会のメンバーの中に、本来、存在するべき副市長が入っていないと。そういった副市長空席となっている中で選定が行われて、選定結果に対して、部門間で十分に調整して、責任を持って公表するということが副市長の立場だと思うわけですけれども、その不在が影響して、今回の話題の一因になったというふうに考えざるを得ないということです。
そういうことで、以上の今回の議決をめぐって、そういった問題はありますけれども、今後とも
指定管理者の選定過程がより透明性があるものになるということを期待して、
賛成討論といたします。
〔9番議員 田邉稔君 降壇〕
○議長(
丸山茂美君) これにて討論を終結いたします。
これより議案第80号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は否決であります。
したがって、原案について採決いたします。
本案を原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(
丸山茂美君) 起立多数であります。
よって、本案は原案のとおり可決されました。
休憩いたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
午前11時14分 休憩
午前11時32分 再開
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(
丸山茂美君) 再開いたします。
これより議案第81号及び議案第82号、計2件について、一括して討論に入ります。
ただいまのところ通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第81号及び議案第82号、計2件を一括して採決いたします。
この2件に対する委員長の報告は可決であります。
この2件は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
丸山茂美君) 御異議なしと認めます。
よって、議案第81号及び議案第82号の2件は原案のとおり可決されました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(
丸山茂美君) これより議案第83号の討論に入ります。
ただいまのところ通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第83号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(
丸山茂美君) 起立多数であります。
よって、本案は原案のとおり可決されました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(
丸山茂美君) これより議案第84号の討論に入ります。
ただいまのところ通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第84号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(
丸山茂美君) 起立多数であります。
よって、本案は原案のとおり可決されました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(
丸山茂美君) これより議案第85号の討論に入ります。
ただいまのところ通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第85号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
本案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
丸山茂美君) 御異議なしと認めます。
よって、本案は原案のとおり可決されました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(
丸山茂美君) これより議案第86号の討論に入ります。
ただいまのところ通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第86号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
本案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
丸山茂美君) 御異議なしと認めます。
よって、本案は原案のとおり可決されました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(
丸山茂美君) これより議案第87号の討論に入ります。
ただいまのところ通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第87号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
本案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
丸山茂美君) 御異議なしと認めます。
よって、本案は原案のとおり可決されました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(
丸山茂美君) これより議案第88号の討論に入ります。
ただいまのところ通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第88号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
本案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
丸山茂美君) 御異議なしと認めます。
よって、本案は原案のとおり可決されました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(
丸山茂美君) これより議案第89号の討論に入ります。
討論の通告がありますので、順次発言を許します。
水田豊君、反対者。
〔18番議員 水田豊君 登壇〕
○18番議員(水田豊君) 議案第89号、2017年、平成29年度府中市
病院事業債管理特別会計補正予算(第1号)に反対の立場で討論いたします。
当議案には、
北市民病院の4階の
サービス付き高齢者向け住宅、いわゆるサ高住への転換にかかわる国庫補助申請に必要な設計業務委託費用が含まれています。
北市民病院の4階をなぜ今、高齢者向け住宅にしなければならないのか、その理由がわかりません。
独立行政法人の病院経営は6年になっていますが、いまだに赤字でございます。地域包括ケア病床への転換によって、改善の兆しが出ているという報告は受けていますが、それは改善の一部であって、依然として病院経営全体の改善を図るものとはなっておりません。こうした時期に、なぜ新規事業に乗り出すのかわからないということです。
今は、本業の医業に邁進し、医業収益の改善を図るべきであって、アパート経営に乗り出す時期ではないというふうに思います。
また、このサ高住の経営がうまく運べばもちろんいいですけども、うまくいかなかったときにはどうなるのか。赤字は膨らみ、病院経営はますます窮地に陥ります。そうしたときに、一体誰が責任をとるのか。うまくいかなければ、税金で賄うのか。そうした事態にならないために、この事業の採算性を厳しく事前に検討しなければならないと考えます。
市の説明では、ケアマネジャーに聞いたところ、このサ高住ができれば入らせたい人44件、今すぐにでも入らせたい人12件あるというような答弁でございましたが、入らせたい人と実際に入る人とは違うということもあるでしょうし、また、建設事業に7,000万円から1億円の費用がかかるというふうには書いてありましたが、そのかかった費用を回収するのに何年かかるのか、どの程度の人間が入所すればどうなるのか、こういったことについては資料が出ていません。今はまだ調査の段階だというふうに言われるかもしれませんが、こうした行政計画ですから、一旦動き出せば、その計画をもとに戻すということは難しいということは経験上、誰でもわかっているということでございます。
専門職は要らないというふうな答弁も聞きましたが、この経営に関する人材の補充等についても詳しい計画は聞いておりません。
北市民病院の4階の療養病床を廃止せざるを得なかったそもそもの原因というのは、看護師不足でございました。看護師が募集しても来てくれない、このままでは夜勤の体制が組めないということで、当時70床あった病床を60床の一般急性期の病床にせざるを得なかったということです。これは2014年、平成26年7月ですから、独法が病院経営を始めてまだ2年半の時点でもうこなってしまっているということでございます。実際、その年には、療養病床の廃止によって赤字が拡大したというふうな決算報告が翌年出ております。今やるべきことは、サ高住の導入ではなく、医師・看護師の確保と地域の安全・安心を守るための病院経営の安定化であるべきであります。
また、今回の提案は、住民に何も知らされておりません。議会や
厚生委員会にとっても、言えば唐突だというふうに思います。市民病院の変更にかかわる重大議案を町民に全く知らせずに推し進めようとしている点も反対の大きな理由です。説明会を開き、時間的な余裕を置いて、町民の理解を得たと言える段階で、提案し実行するのが本来のあり方ではないかというふうに思います。よって、当議案には反対をいたします。
〔18番議員 水田豊君 降壇〕
○議長(
丸山茂美君) 続いて、
大本千香子君、賛成者。
〔14番議員
大本千香子君 登壇〕
○14番議員(
大本千香子君) 続いて、議案第89号、平成29年度府中市
病院事業債管理特別会計補正予算について、賛成の立場で討論させていただきます。
今案件は、2,290万円の追加補正で、市民病院の手術室の改修あるいは心臓リハの設備の整備、また
北市民病院の4階をサービス付き高齢者住宅に改修するための設計の費用等が計上されております。いずれも病院機能の拡充に必要な経費と考えております。特に、
北市民病院においては、さまざまな経営努力を独法としても続けられておりますが、状況的に赤字の解消に至っておりません。市民病院の側の
経営改善が進む中で、
北市民病院の赤字解消については、今後さらに検討が必要な状況が続いております。
今回は、その中で4階、現在あいている病床を地域のニーズの高いサービス付き高齢者住宅17室に改修される計画でございます。上下地域の方にとって、サービス付き高齢者住宅のニーズは、事前のケアマネジャーへの聞き取り調査の中でも高いものがございます。また、個人的に多くの上下の地域の方々から、ひとり暮らしで買い物や病院にも行きにくい生活に不安を抱えているという方の声をたくさん伺っております。地域にとって本当に必要なニーズではないかと考えております。
病院の形態にこだわるのではなく、本当に上下の地域の地域包括ケアシステムのニーズに合った今回の対応が必要ではないかと考え、賛成させていただきます。
〔14番議員
大本千香子君 降壇〕
○議長(
丸山茂美君) 続いて、
楢﨑征途君、反対者。
〔7番議員
楢﨑征途君 登壇〕
○7番議員(
楢﨑征途君) 議案第89号、平成29年度府中市
病院事業債管理特別会計補正予算について、
反対討論をします。
補正予算で2,290万円が計上されています。その中には、現在、使用されていない
北市民病院の4階病室を
サービス付き高齢者向け住宅に改造する設計委託料として360万円が含まれています。4階を住宅にするとの発想は、今後も府中
北市民病院の利用人口がふえないとの前提に立つもので、到底容認はできません。また、病院としての機能を低下させ、緊急対応ができない病院になってしまうことにもつながります。上下町の皆さんは、このことを危惧されております。
地域に緊急対応ができる病院があることは、住民の安心・安全につながり、ひいてはIターン、Uターンを促進するとともに、定住を促す大切な要件にもなると考えます。よって、反対致します。
〔7番議員
楢﨑征途君 降壇〕
○議長(
丸山茂美君) 続いて、三藤毅君、賛成者。
〔5番議員 三藤毅君 登壇〕
○5番議員(三藤毅君) 議長のお許しをいただきましたので、ただいま議題となっております平成29年度府中市
病院事業債管理特別会計補正予算(第1号)について、賛成の立場で討論させていただきます。
この補正予算の中には、
北市民病院の4階を
サービス付き高齢者向け住宅へ改修するための
設計委託費約360万円が含まれております。この改修は、
遊休施設の有効活用と地域の需要にこたえることとなり、
経営改善につながるものと考え、賛成いたします。
〔5番議員 三藤毅君 降壇〕
○議長(
丸山茂美君) これにて討論を終結いたします。
これより議案第89号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(
丸山茂美君) 起立多数であります。
よって、本案は原案のとおり可決されました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(
丸山茂美君) これより議案第90号の討論に入ります。
ただいまのところ通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第90号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
本案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
丸山茂美君) 御異議なしと認めます。
よって、本案は原案のとおり可決されました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(
丸山茂美君) 日程第12、
意見書案第6号「
道路整備に係る
補助率等の
嵩上げ措置の継続を求める意見書の提出について」の件を議題といたします。
小野申人君から提案理由の説明を求めます。
〔18番議員
小野申人君 登壇〕
○18番議員(
小野申人君)
意見書案第6号、
道路整備に係る
補助率等の
嵩上げ措置の継続を求める意見書の提出について。
地方自治法第99条の規定により、内閣総理大臣、財務大臣、国土交通大臣、衆議院議長及び参議院議長に対し、「
道路整備に係る
補助率等の
嵩上げ措置の継続を求める意見書」を別紙のとおり提出する。
平成29年12月15日。府中市議会議長、
丸山茂美様。提出者、府中
市議会議員、
小川敏男、
大本千香子、
小野申人。
案文の朗読をもって提案理由にかえさせていただきます。
道路整備に係る
補助率等の
嵩上げ措置の継続を求める意見書(案)。
道路は、地域の発展や経済社会活動を支えるとともに、災害時には住民の命を守るライフラインとして機能するなど、生活に欠かせない最も重要な社会基盤の一つである。
現在、道路事業においては、「
道路整備事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律」(以下、「道路財特法」)の規定により、地域高規格道路や交付金事業の
補助率等が嵩上げ(50%を55%等に嵩上げ)されており、この嵩上げ規定が平成29年度までの時限措置となっている。
地方創生を推進する地方自治体にとって、この時期に道路財特法の規定による
補助率等が低減することは、死活問題である。
よって、来年度以降も迅速かつ着実な
道路整備の推進により地方創生が推進され、地域の活性化が図られるよう道路財特法の
補助率等の
嵩上げ措置については、平成30年度以降も現行制度を継続することを強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。
平成29年12月15日。広島県府中市議会。
皆様の御同意、よろしくお願いいたします。
〔18番議員
小野申人君 降壇〕
○議長(
丸山茂美君) これにて、提案理由の説明を終結いたします。
休憩いたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
午前11時51分 休憩
午前11時51分 再開
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(
丸山茂美君) 再開いたします。
これより
意見書案第6号の質疑に入ります。
ただいまのところ通告はありませんので、質疑を終結いたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(
丸山茂美君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております
意見書案第6号については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
丸山茂美君) 御異議なしと認めます。
よって、
意見書案第6号については、委員会の付託を省略することに決しました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(
丸山茂美君) これより
意見書案第6号の討論に入ります。
ただいまのところ通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより
意見書案第6号を採決いたします。
本案は原案のとおり可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
丸山茂美君) 御異議なしと認めます。
よって、本案は原案のとおり可決されました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(
丸山茂美君) 日程第13、
所管事務調査の報告についての件を議題といたします。
総務文教常任委員会、厚生常任委員会及び建設常任委員会の各委員長から、委員会が行った
所管事務調査について報告したい旨の申し出がありましたので、これを認めます。
なお、各委員会の
所管事務調査の報告書はお手元に配付しておりますので、御参照ください。
まず、総務文教常任委員会、
田邉委員長。
〔
総務文教常任委員長 田邉稔君 登壇〕
○
総務文教常任委員長(田邉稔君) 総務文教常任委員会
所管事務調査報告(平成29年度)を行います。
まず、経過ですけど、主なものとしては、5月10日に調査項目を協議しまして、債権管理、歴史的遺産を生かしたまちづくり、英語教育・情報教育の充実、スポーツ関係における部活動の支援の4点を決めました。それに関連して、7月に九州方面へ行政視察を行いました。また、英語教育の充実に関連しまして、9月22日に明郷学園との意見交換を行いました。
ほかは、記載されているとおりです。
2番目の調査内容ですけども、行政視察に関しまして、4カ所行ったわけですけども、まず7月31日、鹿児島県指宿市の指宿小学校へ行って、体育の体力向上の
取り組みについて見てきました。「たくましい“かごしまっ子”」育成推進事業の推進校に指定されていまして、生活習慣の見直し、学校内での活動に「楽しい」といった充実感、「できた」といった達成感や成就感を味わわせ、運動好きな子供に育てているというところに非常に感心したわけです。
旧郡役所を含む歴史遺産を生かしたまちづくりについて、熊本県宇城市に行きまして、旧宇土郡役所庁舎について見学いたしました。そこは私立の海技学院として運用されているわけですけども、当時の場所そのままが保存されて、建物保存への熱意と努力が感じられました。
英語教育の推進について、熊本県熊本市の尾ノ上小学校へ行って、尾ノ上小学校は平成26年から平成29年度の4年間に文部科学省の「外国語教育強化地域拠点事業」の研究モデル校に指定されておりまして、「外国語を通じてコミュニケーション能力の素地・基礎を育成する」という観点で英語教育が実施されていました。
その中で、4ページ目ですけども、特に参考になった項目としては、今度、文科省指導要領で年間70時間ということが出ているわけですけども、先行して、月曜日を6時間授業として1時間の授業時間を確保している点。2番目に、通常のALTだけじゃなくて、地域人材をALTとして、報酬を出して活用している点。3番目に、自分の考えや思いを英語で伝える会話のキャッチボールを重視している、そういった教育内容を見てきました。4番目に、低学年から英語を実施しているわけですけども、クイズやゲームをふんだんに取り入れて、英語が楽しいものだということを小さい学年に対して与えているというのがありました。
三重津海軍所跡の整備について、佐賀市へ視察に行きました。余り注目されていなかった遺跡が日本近代化遺産の世界遺産化の
取り組みの中で取り上げられて、発掘調査によって、当時のドック遺構が良好に保存されていました。埋め戻されたわけですけども、VRの活用や、そのほか「みえつドームシアター」等もありまして、そういった遺跡の現状を備後国府の活用について適用すれば有効だというふうに感じたわけです。
次に、実態調査として、債権管理について行ったわけですけども、歳入の自主財源確保の手段として、収納率向上を図る必要があると考え、未収金債権がどのように管理・収納されているか、担当課・係を訪問し、債権の種別、マニュアル、規定、台帳整備等について聴取を行いました。府中市には財産管理規則がありますが、これに沿って、事務処理が十分に行われていない箇所が見受けられました。強制公債権にもかかわらず適切な処理が不十分であったり、非強制公債権・私債権について、時効期間の認識に相違が見受けられたりするなど、管理・回収が不十分な状態にあると考えられています。次のとおり課題を整理したわけですけども、1、債権の種別(公債権・私債権)が十分に理解されていない。2、担当課・係でマニュアル等の整理が不十分で、担当者任せが見受けられる。3、担当者の異動に伴い、後任者の理解・
引き継ぎが不十分である。4、上席者の理解と把握、指示が不十分である。5、法的な知識(民事訴訟法等)が不十分である。6、研修の
取り組みが不十分である。
3番目に、事務事業評価について、議員が事業の目的や内容、事務量を確認し、その成果の妥当性、有効性、効率性の観点から明らかにする事務事業評価を実施しました。評価は5点に当たりまして、1、移住者等マッチングセミナー、これについては休止・廃止すべきと判断しました。2、ふるさと納税事業、一部見直しの上、継続すべき。3、遠距離通学事業、現状のまま継続すべき。4、奨学金貸付事業、抜本的な見直しの上、継続。5、ALT招致事業、一部見直しの上、継続すべきと判断しました。
4番目、
所管事務調査を踏まえ、市に具体的な対応を求めること。
1、債権管理について。
債権管理については、強制公債権・非強制公債権・私債権で取り扱いが多岐にわたり、時効の期間もまちまちであり、債権放棄(不納欠損処理)についても同様である。一般会計と水道・病院といった企業会計においても取り扱いが異なると考える。今日までは前任者からの
引き継ぎという形で事務処理がなされているように思えるが、債権管理条例をつくるとともに、新年度において研修のための予算計上を図り、各課・係がマニュアルの整理等を行う中で、法で定められた債権管理・収納が行われるように求める。
2、歴史的遺産を生かしたまちづくりについて。
「備後国府跡」の史跡指定を受け、地域の歴史を後世に伝え、観光資源としていかに活用していくかの展望が重要であり、「歴史まちづくり法」に定めのある歴史的風致維持向上計画の策定の検討と「国府のまち」を実感できるような案内看板や道路標示の整備充実が引き続き望まれる。また、教育研究機関や地域おこし協力隊などとも連携して、VRやAR、3D模型などを活用した普及宣伝活動も視野に入れた活用計画を、期限を限って速やかに作成すること。土生町南の丘に所在する歴史民俗資料館については、今年度の調査結果を踏まえ、中心市街地へ再移転に向けて具体的検討を進めること。尾道市等と協力して「銀の道」の日本遺産認定を目指して取り組むこと。以上の
取り組みが実現可能な体制・組織を確立すること。
3、英語教育の充実について。
平成32年に実施される文科省指導要領改訂で、小学校5・6年生の英語が必須科目となる。年間70時間を先行して確保している府中明郷学園をモデルにして、授業時間の確保やカリキュラムの策定などの成果を府中市全体の英語活動に取り入れていくことが望まれる。また、教員の新たな負担の軽減については、義務教育学校制度の利点を生かし、小学校・中学校(前期課程・後期課程)の教師の交流によるスキルアップの向上や海外生活の経験のある地域人材の積極的採用を通じて推し進めること。
4、市内スポーツの支援について。
スポーツ界のトッププロが府中でプレーできる施設整備の充実を計画的に行うとともに、市民プールの建設を視野に入れた複合的なスポーツ施設の建設等、スポーツ振興の拠点づくりを検討すること。また、部活動においては、府中市スポーツ推進計画に掲げる外部講師の活用や指導力の向上に積極的に
取り組み、民間企業等を活用した資金援助の仕組みの研究を行うこと。
以上、
総務文教委員会の
所管事務調査報告を終わります。
〔
総務文教常任委員長 田邉稔君 降壇〕
○議長(
丸山茂美君) 続いて、厚生常任委員会、
本谷委員長。
〔
厚生常任委員長 本谷宏行君 登壇〕
○
厚生常任委員長(
本谷宏行君) それでは、平成29年度の厚生常任委員会の
所管事務調査の報告をさせていただきます。
お手元の資料にございますように、今年度、合計17回にわたる委員会を開催し、調査を進めてまいりました。4月24日には、民生委員・児童委員協議会との意見交換を終えての感想を出し合い、5月10日には、本年度の
所管事務調査事項を地域包括ケアシステムの拡充について、地域医療の確保について、少子化対策・
子育て支援について、以上の3項目に決定し、調査研究を行うことといたいました。
各班に分かれて調査研究し、5月29日は、
所管事務調査に伴う疑問点を抽出し、6月13日に執行部から説明を受けました。また、同日、湯が丘病院へ管内視察を行うことを決定し、6月21日に実施をいたしました。その後、先進地の
取り組みを参考とするため、行政視察先と調査事項の決定を行い、7月に千葉県旭市(旭中央病院)、東京都
足立区、東京都荒川区の行政視察を行いました。
また、各委員が行った事務事業評価をもとに、委員会としてのまとめを行い、9月議会では、事務事業に対する提言を行いました。そのほかに、10月末に開催した議会報告会に向け、4回の協議を行い、報告内容の決定や配布資料の作成を行いました。
また、11月7日には府中市病院機構の管内視察を行い、事務長から
府中市民病院と府中
北市民病院それぞれの
経営状況について説明を受け、また14日には府中市
こどもの国「POM」の
指定管理者選定結果、国保県単位化の進捗状況、第7期介護保険事業計画策定の進捗状況、第5期障害福祉計画・第1期障害児福祉計画策定の進捗状況、こども食堂・学習支援推進について、府中
北市民病院施設の利活用方針について、執行部から説明を受けました。
この間、行ってきました
所管事務調査をもとに、11月21日に執行部へ提言する内容を協議し、12月12日に決定いたしました。
行政視察につきましては、平成29年7月25日から27日にかけて行いました。千葉県旭市の旭中央病院では、「精神科の
取り組みについて」東京都
足立区、東京都荒川区では、「子どもの貧困対策について」研修いたしました。詳しくは、お手元の資料を御参照願います。
9月定例会で提言しました事務事業評価については、議員が事業の目的や内容、事業量等を確認し、その成果を妥当性、有効性、効率性の観点から、その問題点等を明らかにするため実施を行いました。
本委員会では、少子化対策事業、病児保育事業、障がい児通所給付事業、健康福祉まつり事業、地域包括支援センター事業、以上の5事業を抽出し、評価を行った結果、少子化対策事業は抜本的な見直しの上継続、これは事務事業の統廃合等でございます。その他の事業は、いずれの事業も一部見直しの上継続すべきとし、意見を付して、来年度の予算編成への反映を求めて、市長に対し提言をいたしました。
最後に、これまでの
所管事務調査や行政視察を踏まえ、次のとおり、まとめております。
1、地域包括ケアシステムの構築。
ア、本市が目指す地域包括ケアシステムの将来像を明確にし、横断的な専門組織を設置の上、行政が司令塔として推進されたい。
イ、構築に向けては、多職種連携を含めた推進プランを「第7期高齢者保健福祉総合計画・介護保険事業計画」に反映されたい。
ウ、生活支援コーディネーターの育成を図り、市民ニーズに対応したサービスを提供されたい。
エ、元気高齢者づくりのため、地域運動サロンを早期に全市へ拡充されたい。
2、地域医療の確保。
ア、地域医療を守るために、出前講座やイベントを通じた意見交換会を開催し、住民の理解・協力を得られるよう努められたい。
イ、府中市北部圏域・南部圏域のニーズに合った医療・介護サービスの提供を目指し、府中地区医師会、地方独立行政法人府中市病院機構とともに、医療・福祉環境の充実に努められたい。
ウ、湯が丘病院の建てかえについては、長期的な観点から、医師確保の見通し、患者数の推計を精査し、建てかえの場所や規模を検討されたい。
3、少子化対策・
子育て支援。
ア、
子育て支援の充実を図るため、府中市版「ネウボラ」の体制として、全庁的な専門部署を設置し、利用しやすいサービスを提供されたい。
イ、子供の貧困に関する実態調査の結果をもとに、効果的な貧困対策を講じるとともに、早期発見・早期対応ができるよう教育委員会を含めた全庁的な専門部署を設置されたい。
4、人材確保。
ア、医師・看護師・介護士及び保育士などの専門職の人材育成・確保にさらに取り組まれたい。
この4点を、市に具体的な対応を求めるものとして提言をさせていただきました。
以上をもちまして、厚生常任委員会の平成29年度
所管事務調査の報告といたします。
〔
厚生常任委員長 本谷宏行君 降壇〕
○議長(
丸山茂美君) 続いて、建設常任委員会、
居神委員長。
〔
建設常任委員長 居神光男君 登壇〕
○
建設常任委員長(
居神光男君) それでは、建設常任委員会より平成29年度
所管事務調査の報告をさせていただきます。
まず、経過のほうでございますが、1番目、平成29年4月21日に委員会を開催しております。内容は、今年度の
所管事務調査の事項を、1、治山事業を含めた農林業政策について行う。もう一つは、クリーンセンター整備事業等の大型投資事業についての2項目を決定しました。そして、現状課題について把握するために、各委員が2班に分かれて調査研究を行うことといたしました。
1点、下のほうですけど、事務事業評価項目を5項目に決定することと確認をして、平成29年度の調査事項をスタートいたしました。以下、具体的な内容につきましては、資料のほうをごらんください。
それでは、3ページの行政視察についての御報告をさせていただきます。
行政視察は、3市を予定しておりましたけど、2市にお伺いをいたしました。
まず、兵庫県豊岡市に行政視察に行きまして、ここでは北但ごみ処理施設整備事業についてお伺いをしております。
主な概要のみを説明、報告させていただきますけど、まず①の施設整備につきましては、普及実績が多いこと、安全性・安定性の観点から、全連続燃焼式焼却炉(ストーカ方式)というのを採用されておりました。それから、②のDBO(公設民営)方式の採用ということを勉学させていただきました。アのところに書いているんですけど、設計、建設、運営に至るまで民間を活用してやられておりまして、計画当初では11%の削減を見込まれておりましたけど、結果としまして33%、この方式を採用することによって削減ができたというお話でございます。
この行政視察が終わりまして、意見、感想でございますけど、今後、府中市において整備するごみ処理施設においては、コストを重視した施設設計やコンセプト、また民間手法の導入は必須の課題であるというふうに感じました。20年後、30年後を見越した計画策定が必要であり、地元の企業との連携や市民との相互理解により市民に喜ばれる施設となるように期待をしておるところでございます。
次、4ページの竹資源有効活用につきましては、京都府宮津市を予定しておりましたけど、交通機関がとまりまして、ここはお伺いはできませんでした。
3番目の有害鳥獣対策について、京都府京丹後市にお邪魔をしました。
概要でございますが、農業規模と被害状況、鳥獣被害は合計で年間約5,000万円と、非常に大きな金額でございました。
②の防護対策と捕獲体制及び捕獲状況についてですけど、防護柵は非常にたくさんの距離をされておりまして、13年間で1,008キロ、事業費も5億8,100万円を投入されております。
それから、③の「京たんご ぼたん・もみじの比治の里」のところでございますが、これはアのところに書いているんですけど、イノシシ、シカの肉処理の施設でございましたけど、かなり歩留りも悪いということの御意見をお伺いしました。
こちらの有害鳥獣対策についてお邪魔させていただいた後の意見、感想でございますが、農業生産規模の違いから、簡単に比較はできないにしても、京丹後市は8,500万円、私たち府中市では800万円の対策の費用があります。その差はあるんですけど、国や県の支援制度の活用で奨励金の増額を図るとか、狩猟期のものについても平成26年度に鳥獣保護法が改正されておりますので、管理の観点からも奨励金のインセンティブ、それからまた猟友会の解体処理場設置の支援により環境整備を図るべきではないかという所感があります。
3番目、続きまして事業事業評価でございますが、これは議員が事業の目的と内容、事業量等を確認して、その成果を妥当性、有効性、効率性の観点から評価をいたしました。
平成28年度の事務事業の評価でございますが、5点、報告します。
1番目、府中市中小企業設備投資促進補助金事業については一部見直しの上、継続すべきであると。それから、2番目の起業支援補助金事業についても、一部見直しの上、継続すべきと。それから、橋梁補修事業(社会資本整備)ですけど、現状のまま、ぜひ継続していただきたいと。それから、4番目、目崎出口線道路改良事業及び水道事業老朽管更新事業については、両方とも一部見直しの上、継続すべきという評価をさせていただきました。
最後に、
所管事務調査を終えて、行政に具体的に対応を求める事項でございますが、2点ございます。
1点は、治山事業を含めた農業政策について。
農林業政策において、鳥獣被害対策は喫緊の課題であります。捕獲に対する奨励金、防護柵等の補助金を見直して鳥獣被害対策費の拡充をぜひ図っていただきたい。加えて、捕獲隊(猟友会)とか農業者に対して箱わななどの捕獲技術、とめ刺しの指導・助言を行い、捕獲頭数増や安全捕獲を図ることを求めます。
2番目、クリーンセンター整備事業などの大型投資事業について。
クリーンセンター、環境センターなどの大型の投資事業については、周辺地域との広域連携、公設民営、民設民営などの民間活力を視野に入れて将来負担の軽減を図ること、またクリーンセンターにおいては整備に向けて、進捗状況の共有ができるよう事業スケジュールを作成の上、早急に明示するとともに、議会に対して進捗状況を定期的に報告していただきたいということを求めます。
執行部におかれましては、こうした課題があることを十分に認識されて、今後の施策に取り組んでいただきたいというふうに求めます。
以上で、建設常任委員会の
所管事務調査の報告を終わらせていただきます。
〔
建設常任委員長 居神光男君 降壇〕
○議長(
丸山茂美君) 各委員長の報告が終了いたしました。
各報告に対する質疑は、議会運営委員会の決定により省略いたします。
以上で、今期定例会の会議に付議された事件は全て議了いたしました。
休憩いたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
午後0時20分 休憩
午後0時22分 再開
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(
丸山茂美君) 再開いたします。
これにて平成29年第4回
府中市議会定例会を閉会いたします。
午後0時22分 閉会
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
平成 年 月 日
府中市議会 議 長
府中市議会 議 員
府中市議会 議 員...